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コサック (コサック軍団)

コサック兵: Казак、 コサック身分: Казачество、 コサック軍団: Казачье войско

 
コサック (カザーク) とは、元来は (15〜17世紀)、税の厳しい取立てなどを避けてロシアの辺境に逃れてきた農民や都市貧民であったが、 時代の変遷によって、その性格が変化し、後には、ドンやウラルなどの特別軍管区の騎兵を言った。 彼らは、ロシア皇帝に忠誠を尽くすことを条件に特権的な土地使用を認められ、平時は農耕を行い、有事には軍務についた。

コサックは、ロシア皇帝の忠実な親衛隊であった。 帝政政府は、民衆の革命運動を抑圧し、ツアーリズムを守るために、革鞭 (казацкая нагайка) を振るった。


ドン・コサックの兵士 Донской казак


 
クバン・コサック (第一次大戦時) Кубанские казаки, Первая мировая война

 

1916年における、コサック身分に属している住民と軍務に従事しているコサック兵の数 (兵力) は次のようになっていた。 (単位は千人)

 

 コサック軍団 (括弧内は設立年)

コサック住民数

軍務従事者

ドン・コサック軍 (1570年)

1,495

約100 

クバン・コサック軍 (1696年)

1,367

約90 

オレンブルグ・コサック軍 (1744年)

533

27 

ザバイカル・コサック軍 (1851年)

265

14.5

テレク・コサック軍 (1577年)

255

18 

シベリア・コサック軍 (1760年)

172

11.5

ウラル・コサック軍 (1571年)
(1917年にヤイク・コサック軍)

166

11.5

アムール・コサック軍 (1858年)

49

3.5

セミレチェンスク・コサック軍 (1867年)

45

3.5

アストラハン・コサック軍 (1750年)

40

2.5

ウスリー・コサック軍 (1889年)

34

2.5

エニセイ・コサック軍
(イルクーツクおよびクラスノヤルスク・コサック軍)

約10

0.6

ヤクート・コサック軍

約3

0.3

 合 計 (単位:千人)

約4,434

約285.4 

«Советская Энциклопедия» より 

 


 

国内戦争時代のポスター 国内戦争の時代、コサックの大地は白軍の地盤となり、コサックたちは白軍と赤軍の間で動揺した。 裕福なコサックやアタマン (コサック軍長) は白軍に味方したが、貧しいコサックは赤軍の側に立つようになり、国内戦争の勝利に重要な役割を果たした。

コサック兵士よ、君はどちらの側につくのか ? 我々の側か、それとも彼らの側か ?


 

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