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ニコリスク・ウスリースキー

凸版印刷株式会社製造の移民局紙幣

 

ニコリスク・ウスリースキーは、ヴラヂヴォトスクの北100kmほどに位置し、ウスリー鉄道と中国からの東清鉄道が合流・分岐する交通の要衝で、シベリア出兵当時には日本派遣軍の拠点になった。

1919年に、沿海州のニコリスク・ウスリースキー の移民局から配給伝票が発行された。 この配給伝票は、色違いの同一図柄で、1、3、5、10、230、40、100ルーブルの7種類の額面で発行された。 その印刷・製造には、日本の凸版印刷株式会社が携わっている。

各伝票の表面右下に 「凸版印刷株式会社 東京」 の銘が明記されている。


 

各額面の配給伝票には、次の字句が記載されている。
「本券持参人に沿海州、アムール州およびサハリン州における移民局の官営農業倉庫あるいは商品糧食店によって○○ルーブル分の物資が支給される。」

Предъявителю сего казенными сельско-хозяйственными складами или товаропродовольственными лавками переселенческаго управления въ Приморской, Амуской и Сахалинской областяхъ выдается товаръ на сумму ○○ рублей

この配給伝票は、当時の深刻な通貨不足のため、紙幣として流通した。

 


 

移民局紙幣 (1919年)

 

1ルーブル紙幣 (125 × 78 mm)

1ルーブル紙幣 (表面)
1ルーブル紙幣 (裏面)

3ルーブル紙幣 (125 × 78 mm)

3ルーブル紙幣 (表面)
3ルーブル紙幣 (裏面)

5ルーブル紙幣 (125 × 77 mm)

5ルーブル紙幣 (表面)
5ルーブル紙幣 (裏面)

10ルーブル紙幣 (125 × 77 mm)

10ルーブル紙幣 (表面)
10ルーブル紙幣 (裏面)

40ルーブル紙幣 (123 × 77 mm)

40ルーブル紙幣 (表面)
40ルーブル紙幣 (裏面)

100ルーブル紙幣 (125 × 78 mm)

100ルーブル紙幣 (表面)
100ルーブル紙幣 (裏面)

上記以外に、額面20ルーブルの紙幣も存在する。

 

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